使用洗剤について
たたらクリーニングで使用している洗剤は肌にも衣類にもやさしく口に入れても安全な天然石けんです。
石けんも合成洗剤もどちらも界面活性剤ですが、天然の原材料から作り出した界面活性剤そのものが「石けん」です。
界面活性剤とは、水と油のように本来なじまないもの同士をくっつける働きをもつ物質です。界面活性剤の入っていない洗剤はありません。
合成洗剤と天然石けんの違い
合成洗剤について
合成洗剤のほとんどは、石油分解ガスから化学的に合成した界面活性剤です。
皮膚への浸透作用が強く、付着すると衣類や食器の油をはぎ取るように皮膚の皮脂膜をはぎ取り、皮膚の細胞膜を溶かして細胞を破壊します。皮膚障害、肌荒れ、ひび割れ、抜け毛の原因になります。
さらに恐ろしいのは、合成界面活性剤は、いつまでも分解されずに残留するということ。
皮下に浸透した合成界面活性剤は体内(内臓)に残留し、長い年月をかけて内臓破壊、妊娠率低下、催奇形性など計り知れない危険を人体に及ぼします。さらに合成洗剤には、合成界面活性剤のほかに仕上がりを心地よくするための助剤と呼ばれる化学物質がたくさん配合されています。
いずれも「体への安全」より、仕上がり効果(白さや香り)を優先して配合されたものばかり。その代表格は、「蛍光増白剤」衣類を白くするための助剤ですが、汚れを落として白くするものではなく、衣類を青白く染め上げる助剤。
この蛍光増白剤は、台所用の合成洗剤には含まれていません。なぜなら、食品衛生法によって転嫁が禁止されているから。禁止の理由は、蛍光増白剤の成分に発ガン性があるのではないかと疑われているためです。皮膚への浸透作用が強く、残留性のある洗濯用合成洗剤には、この蛍光増白剤が含まれているのです。
水洗い品は、ワイシャツ、ポロシャツ、シーツなど、直接肌に触れるものがほとんど。
だから、TATARAでは合成洗剤は使用しません。
天然石けんについて
天然の原材料から作り出した界面活性そのものが「石けん」です。
ひとくちに石けんと言っても、その作り方によって大きく二つ。
市販されている一般的な石けんは、「中和法」といって油脂から保湿成分であるグリセリンを取り除いて4~5時間でいっきに作り上げてしまいます。
いわゆる「ツッパリ感」の残る石けんです。原材料は天然として販売しているものでも、中和法で作り上げてしまう石けんは、残念ながら保湿成分が取り除かれてツッパリます。
TATARA使用の「シャボン玉石けん」は、熟練の石けん職人が天然油脂に熱を加えてグツグツ一週間かけて炊き上げる「ケン化法」。なんと最後は職人が「石けんの味」を確かめて出来具合をチェックするほど。口に入れても安全な証拠です。
天然の保湿成分(グリセリン)がしっかり残るため「ツッパリ感」がなく、洗い上がり後もしっとり滑らか、肌にも衣類にもやさしい石けんです。
TATARAで「シャボン玉石けん」に加える助剤は、重曹、トルマリン、酸化チタン(光触媒効果)など安全性のあるものばかり。石けんだけでは落とせない汚れや、本物の白さと艶やかさを出すために、品物によって水温も調整して洗い上げます。
シャボン玉石けんの原材料(天然油脂)は、牛脂・パーム油・米ぬか油・オリーブオイル・アボカドオイルひまわり油・椿オイル・グレープシードオイル。
種類はいろいろあるけれど、どれも石けん成分のみの「無添加せっけん」。だから、好みに合わせてどの用途に使っても問題がありません。